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Veecoが北京にナノテクセンター

 

2002/09/15 23:30


by POPO 2002/09/15
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Veecoという会社があります。
http://www.veeco.com/

 いろいろな製品を作っているので一言で何の会社だとは言えないと思いますが,個人的に良く知っているのは、数年前にDigital Instrumentsというベンチャー企業を買収して走査プローブ顕微鏡という装置を製造販売していることです。

走査プローブ顕微鏡は半導体技術で非常に細く研磨したプローブで試料表面をなぞることで原子が見えてしまうという顕微鏡ですが,80年代に開発されて以来,短期間で普及しました。Veecoの買収したDigital Instruments社は、この顕微鏡の世界シェアの7割を持っているとも言われています。

 日本では当初,東陽テクニカが代理店でしたが,日本ビーコという子会社が出来て,今は東陽テクニカは代理店ではなくなりました。この代理店契約は一方的に打ち切られたようで,東陽テクニカは困るだろうと思いましたが、決算はそう悪くなく,見事な経営の切り替えだと思ったものでした。

 日本ビーコの方では,日本国内で年間100台くらい売れているらしいです。一台2500万円として,この顕微鏡だけで25億円くらいでしょうか。
Veeco以外にもいろいろな会社が走査プローブ顕微鏡を発売しており,国内だとセイコーインスツルメンツ,日本電子,オリンパス、島津製作所などがありますね。セイコーでもやはりこの顕微鏡が一番儲かっているようです。

 さて、この9月に、このVeecoが走査プローブ顕微鏡のオプションとして,「セントリス」という装置を売り出すようです。オプションといっても,それ自体が2000万円するそうです。この間試作品を見たところでは,かなりいけるのではないか,という印象をもちました。どういう装置かはまたいずれ。
やや値段が高いのが問題ですが、以前書きましたBiaCoreと競合するかもしれない,という気がします。

 Veeco自体の株価は今ひとつさえません。Veecoは走査プローブ顕微鏡だけでなく,いろいろな製品を扱っていますので,あまり利益率のよくない製品もあるのでしょう。Digital Instruments社は、Veecoに買収されて本当に良かったのでしょうか? そこはいつか、Digital Instruments社の関係者に聞いてみたいことです。

 9月3日のニュースでは,Veecoが北京にこの走査プローブ顕微鏡を軸にしたナノテクセンターをたちあげるとのこと。まあ、ビジネス的にはすぐ利益に結びつかないでしょうが,研 究開発の視点からは非常に楽しみな企画です。

 

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