2002/08/24 23:45
by POPO 2002/08/24
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GENSETは、オリゴ受託合成の会社としてはかなり有名なほうだったと思います。オリゴ受託合成というのは,DNAを人工的に作るビジネスです。
GENSET
DNAを人工的に作るには、自前で合成機器を購入して作るというのが初期の頃には普通でした。今でも,非常に特殊なものを作る場合は,自分で作る人もあると思います。
しかし、分子生物学で遺伝子組換え実験が当たり前になって,毎日のようにDNAを作るような時代になり,自分で作るのは面倒だということで,普通のDNAの場合は外注するほうが一般的になってきています。
といっても、人工的に作れるDNAは短いので,役に立つ遺伝情報をもった長いDNAを作るということは出来なくて,短いものを人工的に作って,天然の長いDNAに貼り付けることになります。
前置きが長くなりましたが,ともかくDNA受託合成が当たり前のビジネスになり,非常に多くの会社が乱立した状態になっています。GENSETは最大手の一つだったはずですが,ずっと赤字だったように思います。
この4月9日に、GENSETはオリゴ合成部門を売却してしまったようです。それでどうなるかと思っていたら,7月29日に発表された決算では,なんとこの4半期売上ゼロになっていました。GENSETはオリゴ合成の会社なのに、それを売却したら何が残るのだろうと思っていたら,やっぱり売上ゼロというのはなんだか笑えました。
では会社がなくなるのかというとそうでもなく、この四半期は保有株の売却でキャッシュを確保し,融資?も受けているようです。次の一手はなんでしょうか?
GENSETの株式の方は,6月に妙な動きをして,そこで止まっています。そのときの会社のコメントは,
In response to recent unusual market activity in its stock, Genset (Nasdaq: GENXY; Euroclear: 5433) suspended trading of its stock and OCEANEs on Euronext this morning.
というものでした。
一体何が起こっているのでしょうか?
実は私がDNAを始めて外注したのがこの会社で,京都のオフィスにファックスで注文したら,シンガポールの工場から直送されてきたので驚いた記憶があります。最近の動きを見て,感慨深くなりました。幸か不幸か,DNA受託合成は安売り競争になる予感がしていて,株を買おうとは思ったことはありませんでしたが。
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