2002/01/31 11:05
by POPO 2002/01/31
Copyright Infostox.com,Inc
このシーズンになると、4月1日採用の職探しの話題が避けて通れません。これから数回に渡って、自分の身の回りでの求人・求職事情について書いてみたいと思います。直接には投資に関係しない話ですが、業界全体の景気のよしあしを考える上での参考にはなると思いますので。ここでは、日本国内に限定したいと思います。最近は海外に永住する人も増えているはずですが、私の身の回りでは、数年間程度赴任・留学する人はあっても永住する人はあまりおらず、海外事情はちょっと情報がないのです。
年末に今年博士課程を修了する予定の学生が、これはすごい! といって見せてくれた求人は、東レの「バイオ・ナノテク新研究所」でした。東レが2003年にまったく新規にバイオとナノテク、そしてその融合分野のための新研究所を設立するというのです。研究施設は今建設中で、それがまた江ノ島海岸から3kmというサーフィン好きにはたまらない立地条件です。(なぜか私の周りには海が好きな同僚が多いです(笑))
東レ採用情報
この求人のどこがすごいかというと、水着などの印象が強い東レがバイオ・ナノテクに本格参入ということ自体すごいですが、
「設立時(2003年)60名、2006年には100名体制」で、今回は20名募集という数の多さにビックリです。これは新卒採用ではありません。応募資格として、
「博士の学位を有していることが望ましい、企業・大学・公的研究機関等で、バイオ・ナノテク分野での研究経験を有する方」
とあり、「研究者は35歳位まで(第一線で活躍中の方)。研究指導者は原則として55歳位まで」というのが年齢制限です。明らかに、中途採用で20人取ろうとしているわけです。
そもそも、日本の企業の求人で、博士の学位を持っているのが望ましい、という条件はこれまであまりみかけませんでした。研究開発職でも、修士号で十分、というのが常識だったと思います。外資系企業では、たまに博士号を求める求人がありますが、それも日本国内での採用ではそう多くはありませんでした。これほどはっきり、博士号を応募の条件としているというのは、並々ならぬ意気込みが感じられます。それも中途採用でいきなり20名ですから。
さて、この学生はこの求人に大変興味を示していたのですが、結局は応募しませんでした。その理由は次回に。
|